秋のお彼岸頃に田んぼのあぜ道や土手、田舎道の脇に彼岸花の群生を多くみかける。
画像は、アトリエの近くを散歩しているときに町の住宅街の一軒の庭に彼岸花が咲いていた。
少し驚いた。僕の子供の頃は、毒のある花だから触っては駄目だとか、
また家に持って入ると火事になるとかで、あまり良いイメージは無かった。
お彼岸の時期になると突然茎が伸びてきて鮮やかな真っ赤な色の花を咲かせる。
花と葉を同時に見ることはできない。
葉のあるときには花はなく、 花のときには葉がない。
子供の頃から面白く不思議さを思う気持ちは今も変わっていない。
むしろ今は、花の形も色も、自然の造形美の魅力にひかれる。
その思いは作品になった。僕の代表作品にも襖大の大型作品がある。
作品の題名は彼岸花ではなく、いつも曼珠沙華だ。
間近に迫っている個展に曼珠沙華の新作品を飾る。